今回は、最近読んだ本について、ご紹介したいと思います。
発想の転換についてのお話です。
代表的な物事の考え方に、ロジカルシンキングがあります。
それは、筋道を立てて論理的に解答を導き出す方法です。
一方、多角的に視野を広げて考え方の可能性を広げて解答を導き出す方法もあります。
ラテラルシンキングといいます。
どちらも目的を達成するまでの道筋を考えて解答を導き出すことは変わり無いですが、そこに至るまでの思考過程が違うというものです。
その本に掲載されていた事例をご紹介します。
ここにオレンジが13個あって、三人の子供がいた場合、どうしたら公平に分けられるか?
ロジカルシンキングで考えた場合・・・
1.四個ずつ分けて、余った一個は包丁で三等分する
2.はかりを使って同じ重量ずつ分配する
上記のような考え方が、ロジカルシンキングです。
一方、ラテラルシンキングで考えた場合・・・
1.ジュースにして分ける
2.オレンジの種を植える(成長させて果実を分ける)
一見、「せこいっ」と思われるような考えや、ありえない発想のように思われますが・・・
目的を達成するまでのやり方を考え、解答を導き出すことはロジカルシンキングと変わりありません。
目的は「オレンジを公平に子供達に分けること」
どちらの考え方も目的を達成しますが、やり方の発想を変えてアプローチしています。
この本を読んでから、面白い商売形態に目が行くようになりました。
例えば、名古屋で見かけた漫画喫茶。
今や漫画+喫茶店という組み合わせは当たり前のものになっていますが、
そこの漫画喫茶は「書く」ことが出来るのです。
一部画材は貸し出しアリで、
しかも書いた漫画を他のお客さんに評価してもらい、採点もしてもらえる仕組みでした。
また、堺市の路地裏では、立ち飲み居酒屋ならぬ
「立ち飲み焼肉」というお店も見つけました。
まだ入ったことはないですが、立ちながら焼肉を焼いて食べているのでしょうか。
上記のケースは、いまあるものを組み合わせた考え方ですが
ニーズがある所に目を向けた商売かと思います。
一見関係がないような物事でも、組み合わせると新しい形態となります。
最初に紹介した本に戻りますが、常にアンテナを張って
新しい柔軟な発想を心掛けたいと思える本でした。
毎日当たり前のように続けている仕事でも、
新しい発見や発想を創りたいものですね。
(出典:木村尚善 著 「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」)