先日の新聞に、東京・赤坂の議員宿舎の家賃が
4月から約8千円値下げされたと載っていました。
理由は、「経過年数からルール通りに下げた」ということ。
実に、都心の一等地にあって、この家賃は周辺相場の約5分の1だそうです。
今、国会では「身を切る改革」が何たるやと連日騒がれているさなかなのに・・。
行政からすれば、
「ルールを守って何が悪い!」といったところでしょうけど、釈然としないですよね。
ルールは大切だし、守るためにルールはあります。
だけど、守るためだけにあるわけではありません。
でも、これって、一般の企業にもあてはまる難しい問題だと思いませんか。
そもそも、ルールはだれでもが一定の品質を守ることができるように。
と、つくられるもの。
今回はその「一定の品質」に逸脱するルールになっているから
問題になるのですよね。
この議員宿舎の家賃の件については怒りを覚えつつも、
一度つくられたルールは、疑問をもたれず、
機械的に実行されることが多いのも実情ではないでしょうか。
先日、近くの和食やさんでランチをしたときのこと。
人気店らしく、今日も多くの人だかり。
店内に入ると、待っているのは団体さん一組で、その次が私。
元気な声でイケメンの男性が
「すぐご案内できますから、少しお待ちくださ~い。」
ラッキー!
カウンターが開いてるから、すぐ案内してくれるのねっ!
なのに、待てど暮らせど、案内してくれない・・。
お昼休みが終わっちゃう。
「すみません、まだ時間かかりそうですか?」
店員さんは少しムッとして
「先にこちらの団体さんをご案内してからになりますけどっ」
と、言われた。
ごもっともです。
でも、でも、
カウンターだから先に案内してくれても団体さんは怒らないはず。
というより、そんな言い方をしたら団体さんも気分悪くない?
・・・ルールだから仕方がないか。
でも、でも、
それなら、「すぐにご案内できますから」じゃなくて
「順番にご案内しますから、少しお待ちください」と言ってくれたら。
これだけの団体さんが座れる席は限られていて時間はかかるとすぐ分かるし、
短い昼休みなんだから、他のお店をさがすのに(涙)
・・・きっと、言い回し方もルールなのね。
ただ、そのルールで私が気分を害したのは事実で、本末転倒。
これって、ルールがあるがゆえに起こる状況判断能力の衰退?
ちょっと待った!
私たちの仕事でも、気付かないだけで、
このようなルールの罠にはまっているかもしれないですね。
あ~恐ろしや、恐ろしや。