私が以前担当していた会社に、
非常に勢いのあるベンチャー企業がありました。
大阪市内に本社があり関東から九州にまで店舗を抱えていましたが、
その会社はまだ若く、社員もほぼ20代の若い社員ばかりでした。
最初の頃は労働環境も整っておらず、
社員に負担がかかり、離職率も悪く2年働けばベテランと呼ばれるような状況でした。
そこで私たちはチームを組んで会社の体制作りに一緒に取り組むことになりました。
まず私たちは、若い社員の中でもやる気のある社員数名に
役職をつけることを提案しました。
これにより、彼らは自分が担った役割に責任とやりがいを持ち
しっかりと遂行していくようになりました。
中には事業拡大のためアメリカへの新規出店の担当を任命された方がいました。
彼はそのような経験がないにも関わらず、
一人でアメリカの市場調査から、出店地の確定、人材の確保等を
周囲の協力を得ながら遂行していきました。
このようにたとえ若く経験のない人でも、
本人にやる気があれば困難と思われる業務でもチャンスを与え任せることで、
達成することができる。(本当に大変だとは思いますが)
個人の可能性というものに感心させられました。
それと同時に会議やグループウェアの活用で
他の事業部や店舗との交流する機会と雰囲気作りを提案しました。
これにより新しい商品の開発などでは、意見を求めると
いろいろな分野(視点)からの意見により、商品がよりよいものを作る事ができました。
個人任せだとどうしても多面的な検討に限界がありますが、
そこにチームとしての多面的な視点を入れることでアイデアが磨かれていきます。
個人の力とチームの力を最大限引き出すことで、
企業としての最高のパフォーマンスが達成されるということを
実感させられる経験でした。