私はもともと違う業界から税理士を目指し、この業界に入ってきました。
この業界に入ってみてわかったことが一つあります。
それは、税理士だったら「税金」のことはなんでも知っている。
ということが、必ずしもそうでないことです。
税金にはいろいろな種類があります。
法人税、所得税、消費税、相続税 … 、
「税理士」なのだから、それらすべての税金について
専門家なのだろうと思うところですが…。
実際は税理士によってある程度の得意、不得意があります。
ではなぜ税理士によって得意不得意がでてくるのでしょうか?
私は理由の1つに、税理士試験の仕組みからくるものがあるのではないかと思います。
税理士試験は簡単に説明すると、
大きく分けて会計科目と税法科目があります。
税理士になるためには会計科目を2科目、
税法科目(法人税法、所得税法、消費税法、相続税法 など計9科目)のうち3科目、
計5科目に合格する必要があります。
(正確には選択必修や、大学院の利用による科目免除の制度などもあります。)
このように税理士は全ての税法で試験に受からずとも、
選択した科目に合格すれば税理士になることができるからです。
さらに試験に合格したから終わりではなく、常に税制は改正されていきます。
これら知識習得のための日々の努力やそれぞれの実務経験によって、
知識にばらつきが生じます。
みなさんも税理士(事務所)を選ぶ際は、
自分のニーズをしっかり満たしてくれる税理士かどうか、
ホームページなどで確認し、税理士を選ぶようにしましょう。