私は男三人兄弟でしたが、小さい頃は両親が共働きということもあり、
夜ごはんや休日のご飯を兄弟でよく作っていました。
そのせいか、私は現在でも料理を作ることが大好きです。
独身時代も平日はほぼ外食はせず、朝と夜は自炊し、
時間に余裕があると弁当まで作っていました。
これだけ料理をしているとよく得意料理は?と聞かれます。
しかし、私には残念ながらそこで答えれる得意料理はありません。
というのも私の場合、毎回が「名もなき創作料理」だからです。
いつも冷蔵庫にある食材などでテーマを決め、
調理方法や味付けなどを考え、その時に食べたいものをつくる。
例えば、皿うどん一つにしても、調理方法や味付けが毎回変わります。
トムヤムクン味にしたり、レモンやライムを使ってスパイシーにしたり、
麺の投入やとろみをつけるタイミングなども変えてみます。
さらに、作る際私がこだわっていることが一つだけあります。
それはネットや本などでレシピなどは一切見ないこと。
たとえ作り方がわからなくても、想像だけで味付けや調理をします。
そのため最初は麻婆豆腐(作り方は知りません)を作ろうと料理をスタートしても、
麻婆豆腐からかけ離れ、他の全く違う味の料理へ軌道修正することも多々あります。
そのような作り方なので、たまに本当に食べることができないような失敗作ができたりします。しかし逆に、妻が感動するような奇跡の一品ができたりすることもあるのです。
このように思考錯誤してトライし、成功や失敗を体験できること、
それが私にとっての料理の楽しみ方です。