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デジタル社会の弊害!?アナログのよさ

 

こんにちは!

インストラクターの仲野です。

 

先日、訪問したお客様の話。

そのお客様の会社は第40期を超える、歴史のある会社で、

パソコンの入替があったので、ソフトの再インストールのために

訪問させていただきました。

 

対応してくださったのは、今年で75歳になる方で、

インストールの途中、いろんなお話をしてくださいました。

 

戦後の高度成長期、業務で利用する通信手段は電話、郵便、電報だったとのこと。

経理の帳簿もすべて手書きで、パソコンでソフトを使って、摘要を選んで、

金額を入れて、という今のやり方はまるで夢のようだとおっしゃっていました。

 

書類1つ作成するのも、手書きやタイプライターで、特にタイプライターは

1文字でも間違ったら、最初からやり直しという、とても大変な作業で、

今のようにワードで、さっと作って間違ったら消して、すぐに修正できる、

あの頃に比べたら、本当にすべてが便利になって、仕事自体が違うものになったとのこと。

 

ただ、手で書いたり、タイプしたりするのは、時間がかかり効率も悪かったけれど、

作成した書類が、その頃の会社の状況などと一緒に記憶に残っているので、

その書類をいつ、どんな状況で作成したということが、今でも思い出すことができ、

ワードやエクセルで作成した書類は全然、思い出せないとおっしゃっていました。

 

その話を聞いたとき、学生時代、手で何度も書いて暗記したものは、

そのときの会話や横で流れていた音楽も一緒に覚えているという経験を思い出しました。

 

デジタル社会ですべてが便利になるごとに、そういったアナログの良さが

少しずつかもしれませんが、失われつつあると思うと、便利になることって

必ずしもいいことばかりではないような気もします。

 

ただ、ここからは勝手な想像ですが、ひょっとしたら、記憶という点では、

脳の処理速度が手書きと同じくらいの速度でようやく認識ができるもので、

現在のパソコンで処理する速度に記憶の処理がついていけていないだけなのかもしれません。

 

もしそうだとすると、人間は日々進化していくもの。

いずれ脳の処理速度もパソコンでの処理速度に追いつく日が来るのでしょうね。

 

 

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