東日本大震災からもうすぐ2年。
一昨年の東日本大震災の際には、多くの人が募金や義援金をおくられました。
平成24年も義援金を送られた方がいらっしゃるのではないでしょうか?
この義援金は確定申告をすることで、税金を安くすることができるんです。
まずは、「寄付金控除」として課税所得から控除する方法。
「寄付金控除」の計算式は次の通りです。
(震災関連寄付金以外の特定寄付金*1の額の合計額
+ 震災関連寄附金の額の合計額 )- 2千円 = 寄附金控除額
*1 特定寄付金 … その義援金等が国又は地方公共団体に対する寄附金や
財務大臣が指定するものなど一定のもの。
では、実際にどれくらい税額が下がるかというと、
「寄附金控除額×所得税率」になります。(一定の上限があります)
また一部の義援金は「特定震災指定寄附金」として、
「税額から控除される税額控除」をすることができます。
「特定震災指定寄附金特別控除」の計算式は
特定震災指定寄附金の額の合計額 - 2千円 × 40%
= 特定震災指定寄附金特別控除額
こちらも一定の上限はありますが、所得税率をかけるのではなく、
控除額がそのまま税金から控除されます。
この「特定震災指定寄附金」に該当する義援金の場合には
①と②の有利な方を選択できますので、
一度計算してみてはいかがでしょうか?
さらに日本赤十字社、中央共同募金会などに行った義援金は、
ふるさと寄附金(納税)として、住民税で税額控除できます。
ぜひこの制度を利用し継続的に被災地を援助していきたいですね。
東日本大震災に係る義援金等に関する税務上の取扱いの詳細は
国税庁ホームページをご参照ください。
国税庁HP ⇒
http://www.nta.go.jp/sonota/sonota/osirase/data/h23/jishin/gienkin/toriatsukai.htm