なかか後を絶たない振り込め詐欺…
最近では手口も様々で巧妙化してきています。
先日、母のところに市の健康保険課をなのる者から
「保険料の過払いがあるので還付手続を案内します」
「期限が今日中のため携帯電話へ折り返し電話するので番号を教えてほしい」
という電話がありました。
母はこちらから折り返すと伝えたところ、相手は電話を切ったそうです。
後で市に確認したこところ、やはりそんな事実はありませんでした。
今回は事なきを得ましたが、このような高齢者を狙う詐欺、
なかでも振り込め詐欺などの被害を防ごうと、
金融機関で多額の現金を引き出そうとする高齢者に
預金小切手の利用を勧める取り組みが効果を上げているようです。
小切手にも様々ありますが「記名式線引預金小切手」は、
金融機関発行となる小切手で、記名された者しか換金ができず、
支払い方法についても銀行の預金口座を介すため安全な取引ができます。
例えば、息子さんにお金を渡したい場合、小切手に息子さんの名前を書くと
万が一、小切手を騙し取られてしまっても、そこに息子さんの名前が書いてある限り、
お金は息子さんの口座に振り込まれるため、結果として被害を防ぐことができます。
静岡県では警察と金融機関が連携してこの取り組みを始め、
1年弱の間におよそ120件、約3億8千万円の被害防止につながったそうです。
普段縁遠い小切手ですが、有事のときのためにも
金融機関の窓口で一度話を聞いておくのもいいかもしれませんね。