年金を受け取れない人を減らすため、
年金の受給に必要な保険料の納付期間を短縮する
改正年金機能強化法が成立しました。
これにより、年金を受け取るために必要な保険料の納付期間が
25年から10年になり、新たに約64万人が支給対象となるそうです。
この年金受給資格の短縮は、2015年10月に予定していた
消費税率10%への引き上げと同時に実施する予定でしたが、
増税の延期に伴い先延ばしされていました。
ちなみに、期間を10年に短くしても
約26万人が無年金のままだと言われています。
新たな対象者には、2017年9月分が同年10月から支給され、
受給するには、本人か代理人が年金事務所へ
請求書を提出する必要があります。
基礎年金の受給額は、保険料の納付期間が25年間で月額約4万円、
10年間では同約1万6000円となるそうです。
年金を払っていない方の中には、年齢を考えると、
今から25年も払い続けないと受給できないなら払わない
という方も多かったと思いますが、
10年なら払うという方も出てくるかもしれません。
現在、被保険者が納めるべき保険料のうち、実際に払われた割合を示す納付率は
約40%(免除・猶予されている方を含む)とも言われており、
この納付率も上がるかもしれませんね。