国税庁から「平成28年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等」
が5月に公表されました。
その内容を見ると、平成28年分所得税の確定申告書は、マイナンバーが
導入されて初めての確定申告となりましたが、確定申告書を提出した方は
2,169万人で前年の2,151万5千人から約17万6千人増加しています。
この申告書を提出した方のうち、申告納税額があった方は637万人で、
その所得金額は40兆572億円(前年比1.7%増)、申告納税額は
3兆621億円(前年比3.1%増)といずれも増加しています。
また、マイナンバーが導入されて初めての確定申告となりましたが、
確定申告書のマイナンバーの記載率は83%だったそうです。
その他、私が注目した内容は、還付申告をされた方の人員です。
平成28年分の確定申告で還付申告をされた方は1,258万人で、
前年の1,246万人から11万人増加しています。
そして、確定申告書を提出した方の約58%の方が還付申告をされている
ことになります。
これは、源泉徴収や予定納税などの予納制度を採用している日本の税制の
特徴になるかと思います。
もうひとつ注目した内容が、今回初めて公表された所得金額が1億円を
超える人員です。
平成28年分の所得金額が1億円を超える人員は2万383人で、
前年の1万9,234人から1,149人増加しており、5年前の
平成23年分より60%も増加しているようです。
日本の億万長者は確実に増えています!