シンガポール研修旅行の2日目は、アジア各国に士業のネットワークを創り、
中小企業経営者の皆様をサポートする「アジア士業共同体(ASPO)」の
アジア地区代表で、シンガポール在住の藤永様に「海外支援できる事務所化」を
テーマにあらゆる角度から「シンガポール」についてご案内いただきました。
その第一弾として、「プライベートバンク」と「シンガポールでの会社設立と税務」
についてお届け致します。
プライベートバンクでは、富裕層のお客様に向けた資産運用や貨幣のリスク分散の
ために金融商品や保険商品を利用する方法をご紹介いただきました。
特に印象的だったのが一時払いの生命保険の紹介でした。
日本では考えられないくらいの返戻率でした。
続いてシンガポールに進出している日系企業の会計、監査、税務に携わって
おられる公認会計士の先生にシンガポール進出のメリット・デメリット、
会社設立の概要、税制についてご説明いただきました。
シンガポールへの進出は非常に魅力のあるものではありますが、制約等もある
ため慎重に検討する必要があるということをあらためて認識しました。
また、シンガポールの税制については、法人所得税、個人所得税ともに税率は
日本と比較すると低くなっていますが、国の方針として徹底されているのが
「シンガポールに富をもたらすものには優遇がある」ということです。
この徹底した国の方針が、シンガポールの急激な経済発展を支えた要因の
ひとつであることは間違いないかと思います。
これらの研修を通じてお客様の事業と資産の海外支援を選択肢のひとつとして
ご提案できる事務所になるための第一歩を踏み出しました。
そして、その日の夜は事務所のメンバーと藤永様と共にシンガポールの夜景を
見ながら「海外支援できる事務所」に必要なものは何かを熱く語り合いました…。