早いもので、10月も半ばを過ぎ、
皆様のご自宅にも、生命保険料の控除証明書や
住宅ローンの借入残高証明書などが届き始めていると思います。
これらの書類は、年末調整(や確定申告)をするために必要な書類ですので、
誤って捨ててしまわないよう、ご注意ください。
サラリーマンの多くの方にとって、年末調整は毎年行っているものですが、
中には詳しく知らない方も多いかもしれません。
まず、個人の所得には所得税がかかります。
所得税の原則は、確定申告をして税金を計算・納付します。
しかし、給与をもらっている方は、毎月の給与から所得税が天引きされていて、
その天引きした所得税は、会社が代わりに税務署に納付しています。
年末調整とは、会社が従業員の1年間の給与から正しい所得税を計算し、
すでに給与から天引きしている所得税額の合計額から
精算する仕組みです。
したがって、サラリーマンの方の多くは年末調整で納税が完結するので、
確定申告をする必要はありません。
現在、届いている証明書がないと控除ができず、損することになりますので、
ご自宅に届いた証明書などは忘れずに会社に提出しましょう。
ちなみに、私は資料が届くたびに一つのクリアファイルに保管し、
全て集まったら会社に提出するようにしています。
最近では、年末調整の手続きをネットで完結できるようにする方針が
議論されており、証明書等が電子化される日も近いかもしれません。