最近、「リンゲルマン効果」という言葉を新聞記事で見かけました。
リンゲルマン効果とはいわゆる「社会的手抜き」と言われるもので
集団で作業を行うと個人で作業をするよりも、
一人当たりの生産性が低下する現象のことです。
社会的手抜きの実験で有名なものに綱引き実験というものがあります。
これは、被験者が単独で綱を引っ張る場合と被験者が集団で綱を引っ張る場合で、
どれだけの力が加えられたかを調べたものです。
この結果、単独で綱を引いた時の力を100とすると、
2人では93、3人では85、8人では49まで半減するそうです。
一方で、綱引きの実験において綱引き連盟のプロの集団で同じ実験をしたところ、
リンゲルマン効果が現れず全員が高いパフォーマンスを発揮したという結果も出ています。
これは、「自分がやらなくても他の誰かがやってくれるだろう」ではなく、
「自分がやる」という意思・責任感の強さの違いが生んでいる差ではないかと思います。
リンゲルマン効果が現れるのを防ぐ対策例として以下のようなものがあります。
1.個人の成果を見える化する
→個人の成果を評価し可視化することで、
個人の能力が集団に隠れてしまうことを防ぐ効果が期待されます。
2.役割分担を明確に
→役割分担を明確にすることで「誰かがやってくれる」という意思を排除し、
個人に対して責任感を与えることができます。
皆様もリンゲルマン効果を実感したことがあるのではないでしょうか。
コロナ禍で大変な時だからこそ、自分の役割と責任を自覚し、
一人当たりの生産性を上げていきたいものですね。
当社も全員が役割と責任を自覚し、事業者の皆様を支援させて頂きます。
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